エコキュートの交換で複数社から見積もりを取るのは適切な進め方です。ただし総額の数字だけを並べても比較にはなりません。含まれている範囲が違えば、安く見えるほうが結果的に高くつくことがあります。
内訳が分かれているか
まず確認するのは、金額が項目ごとに分かれているかです。
- 本体価格(メーカー名・容量・タイプが書かれているか)
- 標準工事費
- 既存機器の撤去処分費
- 電気工事費
- 基礎工事費
- 諸経費
「工事費一式」とだけ書かれた見積もりは、後から追加が出たときに何が含まれていたのかを確認できません。金額が同じでも、内訳のある見積もりのほうが判断材料として優れています。
抜けやすい項目
総額が安く見える見積もりでは、次が含まれていないことがあります。
| 項目 | 確認の仕方 |
|---|---|
| 撤去処分費 | 古い機器の引き取りと処分が含まれているか。別途になっていることがあります。 |
| 電気工事 | 特にガス給湯器からの切り替えでは必ず発生します。含まれていない見積もりは要確認です。 |
| リモコン | 台所・浴室のリモコン交換が含まれているか。 |
| 基礎工事 | 既存基礎を流用するのか、つくり直すのか。現地を見ずに「流用」としている見積もりは根拠がありません。 |
| 配管の接続 | 既存配管を使うのか、延長・交換するのか。 |
| 試運転・使用説明 | 含まれているか。 |
保証の中身を読む
「10年保証」と書かれていても、対象が異なります。
- メーカー保証:機器そのものの保証。年数は部位で違い、延長保証が有償の場合もあります。
- 工事保証:施工に起因する不具合の保証。配管からの水漏れなど、機器の故障ではない事象はこちらの範囲です。
確認すべきは、工事保証があるか、年数は何年か、対象範囲はどこまでかの3点です。機器の保証だけで「10年保証」と表記されている場合、施工の不具合は対象外になります。
現地を見ずに出された金額に注意する
エコキュートの交換費用は、搬入経路・基礎・電気の条件で変わります。現地を見ずに出せるのは概算までで、それを確定金額のように提示している見積もりは、後で追加が発生する余地を残しています。
逆に、現地調査のうえで「この条件だと基礎のつくり直しが必要になるため加算します」と理由が説明されている見積もりは、金額が高くても内容としては信頼できます。
その場での契約を求められたら
「今日決めていただければこの価格」といった形で即決を求められた場合は、いったん持ち帰ってください。適正な見積もりであれば、数日待っても内容は変わりません。
訪問販売で契約した場合、法律に基づくクーリング・オフの対象になることがあります。契約書面を受け取った日を含めて8日以内であれば、書面で無条件に解除できます。
相場を知っておく
比較の基準として、東京での交換費用のおおよその範囲を把握しておくと判断しやすくなります。費用相場のページに、タイプ別の相場帯と加算されやすい条件をまとめています。